2009年06月18日

トリトンの物理的性質

太陽系にある直径2000km以上の衛星では唯一の逆行回転公転軌道を持つ衛星であり、トリトン以外にも逆行軌道を持つ衛星は発見されているが、トリトンはその中でも飛びぬけて大きい。この逆向き軌道のために海王星との潮汐力の作用でトリトンの公転にブレーキがかかり、軌道が低くなって、最終的には海王星に墜落するとみられている。今から1.6 - 3.6億年後には海王星のロシュ限界まで軌道が下がり、トリトンは引き裂かれる運命にある。破片は海王星の大気に突入するか、輪になる可能性もある。

同じ海王星の衛星ネレイドとともに奇妙な軌道を持つ。このような軌道で衛星が形成されることは考えにくいことから、もともとの海王星の衛星ではなく冥王星のようなエッジワース=カイパー・ベルト天体が海王星の重力に捉えられたものだと考えられているが、離心率0.0000という完全な円軌道での公転は捕獲された衛星としては異常であり、謎を残している。なお直径は冥王星より一回り大きい。

また、トリトンの自転軸は海王星の自転軸より157度傾いている。その結果、太陽に対する天王星のように、極地域と赤道地域が交互に太陽に面している。このため、トリトンには激しい季節変化がおきていると考えられている。

トリトンは-235度の極寒の世界で、冥王星より約10度低く、セドナ等を除く太陽系の主要な天体ではもっとも温度が低い。大気は微量のメタンを含んだ窒素であるが、気圧は僅か0.01ミリバールにすぎない。表面の大半は窒素とメタンの氷に覆われ、特に南極冠付近はピンク色の霜で覆われている。また、クレーターはほとんどなく、山脈と峡谷が複雑な模様を描いているため表面は比較的若く地球のように更新され続けていると考えられる。星の構成物質は水が1/4で残りが窒素化合物、メタン、そして岩石からなるコアでできている。海王星との潮汐力の作用によるものか火山が存在しており、液体窒素と液体メタンの溶岩を噴出している。火山と言っても、噴出している物体が0度を遥かに下回るものの為、氷火山と呼ばれている。実際にボイジャー2号によって上空8km、風下140kmの噴煙が撮影されている。噴火のエネルギー源は潮汐力以外に、季節による太陽エネルギーの変化が原動力との説がある。

その後のハッブル宇宙望遠鏡の観測によって最近温暖化(+2度)していること、気圧が倍増していることが確認された。

『ウィキペディア(Wikipedia)』引用

この衛星があるところは、とてつもなく暗く、寒いんでしょうね。

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